2018.04.18

春の育毛、ここがポイント!

春の育毛、ここがポイント!

若葉が芽吹き花々が咲き誇る春は、髪も育ち始める絶好の育毛シーズン。
毛髪量が増え、お手入れの効果も実感しやすくなることでしょう。
その一方で、気温や温度、紫外線といった気象の変化により、春ならではのお手入れの注意点も出てきます。
育毛のポイントをしっかりおさえ、年に一度のシーズンを最大限に生かしましょう。

育毛シーズンの春は、頭皮のトラブルも発生しやすい

皮脂やホコリが毛穴に詰まりやすくなります

春を迎え、徐々に気温が上がって暖かくなると、私たちの体の新陳代謝が盛んになります。それに伴い、髪をつくる毛根の活動も活発化し、抜け毛が減って髪が育ちやすくなります。
その反面、春は髪や頭皮のトラブルが増える時期でもあります。吹き出物やアレルギーなど、春は肌トラブルの起こりやすい時期ですが、頭皮も同様です。温度や湿度の変化により皮脂や汗の量が増加。風が強くホコリっぽい日も多くなります。そのためホコリや皮脂で頭皮が汚れやすくなり、毛穴に皮脂が詰まるなどして、かゆみや赤みなどのが出ることもあります。

意外に強い春先の紫外線。頭皮の日焼けにも注意

グラフでもわかるように紫外線も強くなることから、頭皮の日焼けも気になるところです。春先には真夏並みの紫外線量となることもあります。
冬の間、太陽に当たることが少なかったころに、急に大量の紫外線が降り注ぐのですから、刺激に耐え切れず頭皮がトラブルを起こすことも少なくありません。

頭皮を清潔に保ち、育毛剤でのお手入れを強化

ていねいな洗髪と紫外線対策を心がけて

育毛のシーズンとはいえ、髪や頭皮のトラブルが起こりやすい春。皮脂や汗、ホコリなどで汚れやすい毛穴を、まずは洗髪でしっかり落とすことを第一にしましょう。洗髪の際には、毛穴の皮脂をもみ出すように、指の腹でやさしくマッサージしながらていねいに洗ってください。頭皮がベタつくようなら、洗髪の回数を増やすなどして、コンディションに応じた洗髪を行うことが大切です。
紫外線対策も早め早めを心がけて。風がまだ冷たくても、晴れた日には想像以上の紫外線が降り注ぎます。春先のお出かけでも、帽子や日傘によるUV対策を行いたいものです。

育毛剤は、いつもより多めに使いたい

育毛剤によるお手入れを、入念に行うのも春の育毛のポイントです。毛根の細胞の働きが活発になっていますから、育毛剤でどんどん栄養を与えてあげましょう。いつもより多めに使用したり、回数を増やすことにより、細胞がたっぷり栄養を吸収し、髪をつくり出す働きがより高まります。
春が終われば、髪や頭皮にとって過酷な夏がやってきます。絶好の育毛シーズンに、強く元気な髪をできるだけたくさん育てることは、将来的な抜け毛や薄毛の予防につながります。頑張って育毛に励みましょう。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。