2020.01.22

ブラッシング時の静電気による髪ダメージに注意!

ブラッシング時の静電気による髪ダメージに注意!

ブラッシングをするときのパチパチとした静電気は不快なもの。
髪がもつれてうまくブラッシングできなかったり、ブラシに引っかかって切れ毛になったりといった経験をされた方も多いのでは?静電気が発生しやすい冬だからこそ、美髪のためにブラシを見直してみましょう。

静電気によるトラブルは髪やせを招きかねない

静電気が発生すると髪の表面のキューティクルがはがれて、髪をつくっているたんぱく質や水分が流出しやすくなります。その結果、髪やせやパサつきにつながる可能性があるのです。
また静電気は空気中の汚れを吸着しやすいため、髪や頭皮が不衛生になりがちという悪影響も出てきます。

なぜブラッシング時に静電気が起こる?


そもそも静電気は、物質が持っているプラスの電気とマイナスの電気が摩擦でぶつかり合うことによって起こります。
乾いた髪はプラスの電気を帯びています。そこにマイナスの電気を帯びたブラシでブラッシングすると、互いの電気がぶつかり合い、静電気として放電されるのです。
適度な湿度があるときは電気が空気中の水分に流れて放電されますが、冬場は湿度が低いため放電されにくく、静電気の発生につながります。また、毛染めやパーマで髪が痛んで乾燥している場合は、より静電気が起きやすくなります。

静電気を防ぐにはブラシの素材選びがカギ

天然の豚毛や猪毛のブラシは、人毛に近い性質を持つため、静電気が起こりにくいといえます。天然毛のブラシは毛先が固すぎず、頭皮を痛めにくいというメリットも。柄が木製のブラシでも、ある程度の静電気は防ぐことができます。

最近は静電気が発生しにくい素材のブラシも市販されていますので、ドラッグストアなどで相談すると良いでしょう。
艶とボリュームのある美しい髪を保つためにも、ブラッシング時の静電気には十分お気をつけください。

 

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。