2016.10.17

育毛の秘訣! 美しい髪を育てるブラッシング方法とブラシの選び方

育毛の秘訣! 美しい髪を育てるブラッシング方法とブラシの選び方

ヘアスタイルを整えるだけが、ブラッシングの役割だと思ってはいませんか?
ブラッシングは、美しく豊かな髪を育てるために欠かせないヘアケアです。
そんなブラッシングのあれこれを、いろんな角度から研究してみました。

ブラッシングの3大効果

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まず第1は、からんだ髪をほぐして抜け毛や汚れを取り除く整髪効果。髪や頭皮に付着したホコリやフケを取り去り、毛髪環境を清潔にします。

第2は、うるおい効果。根元から毛先に向けてブラッシングすることで、髪全体に皮脂をゆきわたらせ、つややかでうるおいのある髪をつくります。

そして第3は、マッサージ効果です。頭皮を適度に刺激することで血行がよくなり、髪に栄養がしっかり届くようになります。髪の成長促進にもよい影響を与えるので、髪の発育を促します。ただし、頭皮を強くこすったり叩いたりするのは、地肌を傷めるので絶対にやめましょう。

ブラッシングのタイミング

基本的にはいつ行っても構いませんが、シャンプー前や育毛剤をつける前にはぜひ行いましょう。シャンプー前のブラッシングは、ホコリやフケが落ちるので洗浄効果がアップ。髪のもつれを解いて、洗髪時の抜け毛を防ぐ働きもあります。

育毛剤を使う前のブラッシングは、頭皮をきれいにするので、育毛剤の浸透を高めるのに効果的。軽い刺激を与えることで、頭皮の細胞も活性化します。

そのほか、外出から帰ったあと、お休み前などのブラッシングもおすすめ。ブラッシングの快感が身も心もリラックスさせてくれます。

よいヘアブラシの選び方

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ブラッシングには、必ずブラッシング専用ブラシを使うこと。目の細いくしやブロー用のロールブラシは不向きです。素材は静電気を発生させず、毛先が柔らかいものがベスト。豚毛や猪毛のブラシなどなら理想的です。ナイロン製のブラシは静電気が起きやすいため、髪を傷めてしまう危険性が大。硬くて弾力性のない金属製のものも、頭皮や髪には刺激が強すぎてあまりよくありません。

最近では「セシオン」など、マイナスイオンを大量に放出する新素材のブラシも開発されています。毎日使うものですから、なるべく素材重視で選びたいものです。

ヘアブラシの素材と特徴

素材 特徴
豚毛・猪毛 静電気を起こさない。
毛先が柔らかく頭皮を傷めにくい。
新素材(セシオン等) マイナスイオンを大量に放出し、キューティクルを整える。
静電気が起きにくい。
ナイロン 静電気が起きやすい。
金属 頭皮を傷つけやすく、キューティクルを削り取ることがある。

ブラッシング Q&A

ブラシのお手入れはどうすればいい?

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シャンプーを溶かしたぬるま湯の中で、軽く動かしながら汚れを落とします。十分にすすいだ後、柄の部分の水分を拭き取り、毛の部分を下にして乾いたタオルの上に置いておきます。

ブラッシングをやってはいけない時って?

頭皮にかゆみや湿疹があるとき、日焼けなどで頭皮や髪のダメージが大きいときは、ブラッシングは控えましょう。また、かなり髪が濡れた状態でのブラッシングも、キューティクルを傷めるので避けましょう。

正しいブラッシング法をマスターしましょう

誤ったブラッシングは、髪を傷めるだけでなく、毛根に負担をかけて抜け毛を促進させてしまいます。毎日のことだから頭皮にも髪にもよい、正しいブラッシング法を身につけましょう。

1 パサつくときは、まずケアを

髪がパサついていたり静電気が起きやすいときは、ブラッシング前に髪を水でやや湿らせるか、ブラッシング用のスプレーなどで保護しましょう。ロングヘアの場合はヘアクリームや椿油などを毛先につけると、ブラシの滑りがよくなり枝毛・切れ毛が防げます。

2 まずは毛先のもつれをほぐします

いきなり髪の根元からブラシを入れて引っ張ると、切れ毛が生じたり毛根にダメージを与えてしまいます。まずは毛先のもつれをやさしく解きほぐすこと。毛先の痛みが激しいときは、手を添えてていねいに行います。

じょじょに根本へ向けてブラッシング

毛先がほぐれたら次は髪の真ん中、そして根元へと順番にブラッシングします。抜け毛を最小限にとどめるためにも、ブラシはゆっくり動かすのがポイント。時間がない時でも、ここだけはしっかり守って。

そして仕上げのブラッシング

最後に髪の根元から毛先に向け、髪の流れに沿って全体をブラッシングします。このとき、ブラシの毛先を決して頭皮に強くあてないように。心地よい刺激を感じるくらいのソフトなタッチでブラッシングしましょう。

こんなブラッシングはNG!

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素早くブラシを動かす

ブラシを動かすスピードが速いと、摩擦でキューティクルを傷めたり、髪がもつれて切れ毛になりやすくなります。ゆっくり、やさしく行いましょう。

下から上へブラッシングする

髪の毛のキューティクルは、根元から毛先に向かって並んでいるので、必ずその流れに沿ってブラッシングすること。逆毛を立てるのもおすすめしません。

髪の表面だけをブラッシングする

髪全体にブラシを通さないと、ブラッシングの効果は半減です。ロングヘアの場合は、髪を少しずつ取り分けて行うと、まんべんなくブラッシングできます。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。