2017.04.05

【女性のための育毛講座】若々しく見えるボリュームアップテクニック

【女性のための育毛講座】若々しく見えるボリュームアップテクニック

ボリュームダウンをした髪は、見た目年齢を実際よりも上げてしまいがち。かといって、
パーマばかりに頼っていると、髪の健康が気になります。そんなあなたに、ヘアメイクのプロが
“目からウロコ”のウラ技を公開。
若々しく見られる、ボリュームアップのテクニックを伝授いたします。

お出かけ前にもすぐできる、簡単ブローテクニック

時間のない朝は、髪のセットが大変! でもちょっとしたテクニックさえマスターしておけば、スピーディーにボリュームアップヘアがつくれます。さあ、明日の朝からやってみましょう。

① ドライヤーを下から当てて全体にボリュームを出す

髪全体にボリュームを出すには、ドライヤーの使い方がポイント。髪の間に5本の指を下から差し入れ、ドライヤーの風を髪の間に含ませるような感じで当てていきます。要するに、毛の流れと反対方向に風を送ること。全体的にふんわりとボリュームが出ます。

② ロールブラシを使って、前髪を立ち上げる

前髪のボリュームアップはロールブラシを使って。髪をロールブラシに巻き付けるようにして立ち上げ、髪の根元あたりにドライヤーを数秒当ててボリュームをつけます。温風を当てた後、冷風で仕上げるとしっかりしたカールができます。

③ サイドの髪もふんわりふくらませて

ブラシを髪の内側から入れてふくらみをつけ、ドライヤーを当てていきます。このときも温風→冷風の順序で風を当て、しっかりとふくらみを固定させましょう。ただし、髪の引っ張りすぎには要注意。毛根を傷め抜け毛の原因になってしまいます。

④ 後頭部のボリュームアップも忘れずに

意外と忘れがちなのが後ろ頭。この部分にボリュームがないと、横顔が寂しい印象になり老けて見られます。ブラシをトップの髪の内側に入れて立ち上げ、ドライヤーで固定させましょう。後頭部のつむじや薄毛が気になる人は、必ずこのプロセスを行うこと。

ドライヤーの上手なあて方

ドライヤーを使うときは、熱で髪を傷めないよう距離と時間に注意して。必ず髪から15~20cm離し、1ヵ所に長時間あてすぎないようにしましょう。ロールブラシを使ってふくらみをつけるときは、温風を5数間ほど当てた後冷風に切り替えて完全に熱を冷ますのがコツ。カールがきれいに出て、髪へのダメージも少なくなります。

気になる頭頂部のボリュームアップ

鏡に映りにくい部分だけに、頭頂部は特に気を使いたいもの。地肌が透けて見えたり、
ぺったりと頭に張り付いているような状態だと、予想以上に老けた印象を与えてしまいます。ドライヤーで立ち上がりをつけてワックスで毛先にボリューム感を出しましょう。

頭頂部の髪の間に後ろから指を差し入れ、髪の流れとは反対の向きからドライヤーをあてて立ち上がりをつけます。

髪がふんわりとふくらんだら、毛先にワックスをつけて仕上げます。ワックスは指でよくのばし、毛先をややねじるようにしてつけると動きが出てボリューム感もアップします。

最後に合わせ鏡などを使ってしっかりチェック。ボリューム感をキープしたいときは、ヘアスプレーなどで固定させるといいでしょう。

これだけはやっちゃダメ!

逆毛を立ててふくらみを出す

ボリュームアップの手段として使われがちな逆毛ですが、髪のためにはNG。髪を必要以上に引っ張る上に、コームで髪を傷つけてしまうので、キューティクルがはがれやすくなってしまいます。キューティクルがはがれて髪が弱ると、ツヤやコシがなくなるばかりか、抜け毛の促進にもつながります。

ミストやヘアスプレーのつけすぎ

がっちり固めたいからと、髪全体にミストやヘアスプレーをたっぷりつけるのはタブー。髪の1本1本に液がつきすぎて重くなり、その重みでかえってぺっちゃんこになってしまいます。髪を立ち上げたいときは、必ず根元部分にだけスプレーすること。カールを固定するときも毛先にだけスプレーしてください。

ドライヤーの温風を長く当てる

ドライヤーを長く当てれば当てるほど髪の表面温度は高くなり、たんぱく質が変性しやすくなります。たんぱく質がいったん変性してしまうと、強度や伸度に影響し抜け毛や切れ毛などのトラブルにつながります。ボリュームをしっかり出したいからと長い時間温風を当て続けるのは、かえって薄毛を助長しているようなものなのです。

覚えておきたいスタイリングテクニック

ヘアスタイルによりボリュームや動きを出したいときやちょっとしたお出かけのときなどは、スタイリング剤でアレンジするのもおすすめ。パーマ液同様、髪にダメージを与えずに、細い髪にボリュームを与えてくれるスタイリング剤も販売されているので、上手に利用するといいでしょう。
ワックスやミスト、ヘアスプレーなど、スタイリング剤にはいろんな種類がありますが、おすすめはムースタイプです。

ボリュームを出したいところに簡単につけられるので、初めての人や髪の細い人などでも気軽に使いこなせます。
ただし、やはり髪にとっては「異物」なので、あまり長時間つけたままにしない方が髪のため。使用後はきちんとシャンプーで洗い流し、ヘアコンディショナーでのケアを忘れずに。

1回の使用量はピンポン玉大

つけすぎはべたつきの原因に。髪も重くなりかえってボリュームが出にくくなります

手のひら全体に軽くのばす

必ず手のひら全体に薄くのばしてから、髪につけるようにします

髪の内側からつける

ボリュームを出したい部分の内側に手を入れ、ふんわり持ち上げるような感じでムースをつけます

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。