2019.12.11

育毛を妨げる体の「冷え」に要注意!

育毛を妨げる体の「冷え」に要注意!

「冷えは万病のもと」といわれますが、体の不調を招くだけではありません。体が冷えると血行が悪くなるため、髪に十分な栄養が運ばれず、髪の成育にも影響します。寒い季節も髪の健康を維持するための方法をご紹介します。

女性は熱エネルギーを生む筋肉量が少なく冷えやすい

筋肉には体の熱エネルギーを生み出す働きがありますが、女性は男性に比べ筋肉量が10%ほど少ないので体が冷えやすい傾向にあります。そのうえ、今の時期は寒さによる冷えが加わります。体が冷えると、体からの放熱をできるだけ少なくするために血管が萎縮して、血液が皮膚の深いところを細く流れるようになり、血行が悪くなります。同じことが、頭皮でも起こります。

冷えによる血行不良が髪の栄養不足を招く

髪をつくるもととなる栄養は、血液に乗って毛根に送られてきます。ところが冷えで血行が悪くなると、栄養が十分に運ばれなくなり、毛根が栄養不足に陥ってしまいます。その結果、健康な髪がつくられなくなるのです。

バスタイムの頭皮マッサージで血行促進

頭皮マッサージは、ゴシゴシこするのではなく、頭皮を優しくもみほぐすイメージで行うことがポイントです。1回30秒程度を1日に数回行いましょう。体の芯から温まる湯船の中で行うと、より血流アップが期待できます。育毛剤と合わせて、日々のケアに頭皮マッサージを取り入れましょう。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。