生活習慣に潜む女性の「薄毛」と見直しポイント
女性の薄毛は遺伝だけじゃない
女性の薄毛は男性と違い、遺伝だけでなくさまざまな要因が関係しているケースもあります。日々の生活習慣やヘアケアの中にも「落とし穴」が潜んでいるかもしれません。
以下の項目に当てはまる場合は、普段の生活習慣を再度見直しましょう。
ダイエット
一つ目は、過度のダイエットです。極端に食事の量を減らしたり同じような食品ばかり食べ続けると、髪をつくっているたんぱく質をはじめ、その働きをサポートするビタミン類や亜鉛・鉄などのミネラルも不足し、髪が育ちにくく抜け毛につながっている恐れがあります。
ヘアスタイル
二つ目は、ヘアスタイルです。髪は引っ張る力に弱いため、髪をきつく引っ張るようなヘアスタイルを長時間続けると、「牽引(けんいん)性脱毛症」を引き起こしてしまいます。
「牽引性脱毛症」は髪型を改めれば元に戻るので、ひっつめ髪、ポニーテール、きつめのアップスタイルや三つ編みの方は、見直すことをお勧めします。
ブラッシング
三つ目はブラッシング。ブラッシングのし過ぎは、髪の表面を覆っているキューティクルを傷め、パサつきや切れ毛につながります。
とくにナイロン製のブラシは髪にダメージを与える静電気を発生するため、「天然の豚毛・猪毛」など、静電気を発生しにくい素材のブラシを使いましょう。
また、いきなり根本からブラシを入れて強く引っ張るのはNG!最初に毛先のもつれをブラシでやさしくときほぐしましょう。
まとめ(見直したい生活習慣)
①栄養バランスの悪い食事
→良質のたんぱく質をしっかり摂り、いろいろな食品をバランスよく
②髪を引っ張るヘアスタイル
→髪はきつく結わない。髪をまとめたいときは、ゆるめにする。
③強めのブラッシング
→天然素材を、地肌に毛先を当てないよう、やさしくブラッシング
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。