2021.07.07

食事で防ぐ「髪の夏バテ」で暑さに負けない

食事で防ぐ「髪の夏バテ」で暑さに負けない

暑さで食欲不振に陥りやすいこの季節、体と同様、髪も栄養不足による夏バテを起こしやすくなります。

髪の栄養不足は、髪のツヤなどを奪うだけでなく抜け毛や薄毛の引き金にもなりかねません。この機会に食事と髪についておさらいし、バランスの良い食事の実践で若々しく健康な髪をキープしましょう。

 

体の栄養不足が髪の成長に影響

髪の成育に必要な栄養分は、頭皮の毛細血管から血液を通して毛根に供給されます。ところが、暑さによる食欲減退や冷房での冷えによって栄養不足や血行不良になると、十分な栄養が運ばれなくなり、髪の成長に支障をきたします。

 

髪に不可欠な3つの栄養

髪は主に、複数のアミノが酸が結合した「ケラチン」というたんぱく質でできています。ケラチンを構成しているアミノ酸のひとつ「シスチン」は体内でつくることができないため、それらのアミノ酸を含む食品から摂取しなければなりません。
さらに、ビタミン類やミネラル類も髪の生成に欠かせない栄養素です。
髪の夏バテ予防には、3食きちんと食べることを基本に、これらの栄養をバランスよく摂ることが大切といえます。

 

元気な髪のためにしっかり摂りたい食品

アミノ酸

 

ビタミン類

 

ミネラル類

 

 

ワンポイント対策夏バテ

体の夏バテは髪の健康にも影響します。暑さによる体調不良を予防・改善する食事のちょっとしたテクニックをご紹介!

食欲がないとき

唐辛子やショウガなどを調味料に活用。胃液の分泌を促して食欲を増進。血行を促す働きもあります。

※刺激が強いので摂りすぎには注意!

 

疲れたとき

梅干しや酢の物を食卓に。酢酸やクエン酸が疲労物質を分解し、疲れを解消します。

体がほてるとき

ナスやキュウリ、トマトなどの夏野菜には、体のほてりを取る作用があります。

夏の暑さに負けないように、髪も体力づくりをしていきましょう。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。