今の時期からのケアが勝負!育毛第一の「紫外線対策」
曇りや雨の日が続きがちなこの時期、日差しを感じなくても紫外線は確実に降り注いでいます。
すでに紫外線量は急激に増え始めていて、ときには真夏並みになることも。
頭皮が紫外線を浴びると、乾燥したり硬くなったりして、育毛の妨げになりかねません。秋の抜け毛を増やさないためにも、今のうちから紫外線対策を!
紫外線の季節はもう来ています
グラフでわかる通り、1年でもっとも紫外線量が多いシーズンに突入しました。これから夏にかけて、強力なエネルギーをもつ紫外線B波は冬季の5.7倍、皮膚の奥深くまで届く紫外線A波の量は2倍にも達します。
紫外線によって頭皮環境が悪化
紫外線は髪の成長にも大きく影響します。頭皮に直射日光が当たると、皮脂が酸化し頭皮がかぶれ、毛根にダメージを与える恐れがあります。また、日焼けによる頭皮の乾燥で皮膚の免疫機能が支障をきたし、細菌などへの抵抗力が弱まります。薄毛の人は、頭皮に直射日光を受けやすいので用心しましょう。さらに、慢性的に紫外線を浴びることで、頭皮が徐々に硬くなるといった現象も起きてきます。
髪のツヤやハリも失われます
紫外線は髪にとっても大敵。髪が日焼けすると、キューティクルがはがれやすくなり、髪の乾燥を招きます。その結果、ツヤやハリを失ったり、切れ毛が増えたりします。とくに髪が濡れた状態で紫外線を浴びると、損傷が大きくなるので、汗をかきやすくなるこれからの季節は注意が必要です。
すぐに実践!髪と頭皮の紫外線対策
紫外線が強い時間帯は避ける
1日のうちで紫外線がもっとも強いのは、午前10時から午後2時頃。戸外での家事や買い物は、できればそれ以外の時間帯に行いましょう。
髪用日焼け止めを活用
ドラッグストアなどで、UVカット効果のある髪用の日焼け止めやスタイリング剤も市販されています。ただし、使用後は必ずシャンプーをしてきれいに落とすことが大切。
トリートメントで予防
紫外線による髪の損傷をやわらげるために、トリートメントでキューティクルを整えておきましょう。紫外線を浴びた髪は乾燥しているので、栄養を与える意味からもとくに入念にケアを。
日傘や帽子でブロック
日傘や帽子を使用した場合としてない場合とでは、頭皮浴びる紫外線量は倍以上も違います。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。