抜け毛の季節を乗り切る。秋の育毛強化マニュアル
秋は抜け毛の季節。きめ細やかなケアが必要です
夏バテや紫外線などの影響により、秋は1年のうちでもっとも抜け毛が多くなるシーズン。健康な人でも1日200~300本の抜け毛があるといわれています。しかし、これにも個人差があって、頭皮や髪が健康な人とそうでない人とでは、抜け毛の数も大きく違ってきます。
頭皮や髪の健康を保つには、やはり正しい生活習慣とヘアケアが大切。秋は特に気を引き締めて、育毛対策に取り組みましょう。
シャワーやドライヤーの温度にも注意!
気温が低くなってくると、シャンプーのときのシャワーの温度が高めになったり、ドライヤーをかける時間が長くなったりしがちです。髪の主成分であるタンパク質は熱に弱いので、熱いお湯やドライヤーの高熱は、髪や頭皮に大きなダメージを与えます。
シャワーの適温は40度、ドライヤーは必ず髪から20cm以上離して使い、決して頭皮が熱くなるまで当てないこと。この2点を守るだけでも、髪の傷みはずいぶん軽減されます。
抜け毛の季節こそ、育毛剤で栄養補給を
通常よりも抜け毛が増えるため、この季節は育毛剤の手ごたえを感じにくい時期でもあります。しかし、「ずっと使っているのになかなか効果が上がらない」という人の中には、正しい使い方をしていないケースも少なくありません。
効果を半減させるような使い方をしていないかどうか、今一度、育毛剤の正しい使い方を再検証してみてください。
◎育毛剤の正しい使い方
地肌がはっきり見えるように分け目をつくり、頭皮の部分だけにしっかりと育毛剤を浸透させましょう。
育毛剤のこんな使い方はNG!!
× 髪がぬれた状態で育毛剤をつける
洗髪後、髪や頭皮が濡れていると毛穴に水分がたまってしまい、育毛剤を使用しても奥へと浸透しにくくなります。必ず頭皮の水分をよくふき取って乾かした状態で使いましょう。
× 分け目をはっきりつけない
育毛剤は、頭皮にしっかり浸透させるのがポイント。だから分け目をきちんと作らずに使用すると、頭皮ではなく髪のほうに多くついてしまい効果が半減します。面倒でも、ピンなどで髪を固定してはっきりと分け目をつくってから使うようにしましょう。
× コットンにしみ込ませて使う
化粧水のようにコットンにしみこませてパッティングすると、頭皮ではなく髪の毛の部分に育毛剤が多くつくことに。地肌の部分に直接ビンの口を当て、指の腹でじゅうぶんなじませるようにして浸透させてください。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。