育毛の基本は正しい洗髪にあり！！

頭皮の毛穴に皮脂や汚れが詰まると毛根に栄養が行き届かず、抜け毛・薄毛の原因になります。
育毛剤を使う場合も、頭皮を清潔にしていないと、効果は半減。
そこで今回は、髪や頭皮を傷めずにきれいに洗い上げるシャンプー方をレッスンしましょう。

洗髪前にからんだ髪をほぐし、ホコリやフケを取るために、毛先から中間、上部の順番で軽くブラッシングします。髪を傷めないよう、できれば目の荒いブラシを使って。

シャンプーの前に、まずシャワーのお湯だけで素洗いをします。髪だけでなく、指の腹で地肌を丁寧にもみ洗いして頭皮もよく洗います。この素洗いだけで、髪についたホコリなどはほとんど洗い流されます。

シャンプー剤はいったん手のひらに取り、軽く泡立てたあと髪と地肌全体にのばします。１ヵ所に集中しないよう、２、３ヵ所に分けてつけるのがコツです。

両手の指の腹で脂や汚れをもみ出すように、髪の生え際から頭頂部に向けて頭全体の地肌を洗います。地肌をマッサージしながら洗うと、血行がよくなり毛穴に詰まった余分な脂などが取れやすくなります。

すすぎは、両手の指の腹で頭全体をマッサージするように、時間をかけてていねいに。シャンプー剤が完全に洗い流されていないと、かゆみが出る場合があるのですすぎは完璧に行いましょう。

髪の水分を手やタオルで軽く取ったあと、ヘアコンディショナーを髪の毛だけにつけます。地肌につける必要はありません。また、すすぎ不足はフケや臭いの元になるので要注意。

乾いた清潔なタオルで、ゴシゴシこすり合わせないよう髪の毛の水分をていねいにふき取ります。髪をこすり合わせるとキューティクルが傷んでしまいます。ドライヤーを使う場合は、１ヵ所に集中させないよう、髪の毛からななるべく離して乾かしましょう。

健康な髪をつくるアドバイス

シャンプー剤を使った洗髪は、普通の人なら３日に１回。脂性の人でも２日に１回程度でＯＫです。

できるだけ皮膚への刺激が少ない、植物成分配合のものなどがおすすめです。刺激が強いと頭皮がアレルギーを起こし、抜け毛や発育不良などのトラブルの原因になります。また、髪を滑らかにしてブラッシングなどの摩擦から守るためにも、ヘアコンディショナーやトリートメントはぜひ使いましょう。

1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。