2018.12.26

「冷え」と「乾燥」から頭皮を守る

「冷え」と「乾燥」から頭皮を守る

気温も湿度も低くなるこの季節、体の防寒や肌の保湿は心がけても頭皮の「冷え」と「乾燥」対策には無頓着な方が多いのではないでしょうか。
体や顔と同様、頭皮も気温や湿度の影響も受けやすく、対策をしないでいると育毛に悪影響を及ぼします。日頃の心がけで頭皮のコンディションを良好に保ち、すこやかな髪を育てましょう。

体が冷えると頭皮が血行不良に

女性は男性に比べ、熱をつくり出す筋肉量が10%ほど少ないため、体が冷えやすい傾向にあります。女性に冷え性が多いのもそうした理由によるものです。
体が冷えると血行が悪くなり、体のすみずみまで血液が行きわたらなくなります。また、寒さによって肩や首がこると、頭皮の血行も悪くなります。
髪は血液中の栄養をもらって育ちますから、血液が十分毛根に届かなければ栄養不足になり、髪が細くやせたり、育ちにくくなったりして育毛の妨げとなります。

乾燥によって頭皮のバリア機能が低下

頭皮が乾燥すると、ふけ・かゆみなどが生じ、外的刺激に対するバリア機能が低下します。さらに、女性は40歳を過ぎると頭皮の皮脂量が減少し、いっそう乾燥が進みます。
髪も乾燥しやすくなり、パサつきや切れ毛、静電気などが起こりやすくなるので注意しましょう。

育毛専門医 桑名博士
1954年高知県生まれ。名古屋大学医学部卒。医学博士。
シャーレ内での毛包細胞培養に成功後、各種育毛剤を開発する。皮膚科部長を務めた高知赤十字病院時代は日本でも珍しい「育毛外来」を開設。現在は桑名皮フ科院長。日本医学育毛協会理事、日本臨床毛髪学会評議員。